ボロン的日記2001年11月
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ボロン的日記

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4日(日)

ボロンのお部屋に、また新しいおともだちが増えました!
特価で販売されていたMCカートリッジ、ダイナベクターのDV−50Aです。




買ってはみたものの、この製品に関する詳しい歴史的な沿革については
何にも知らない私・・・
ま、音が良けりゃなんだってイイや!

掲示板で情報を寄せてくださったlimitedさんに、大感謝です。
ウソみたいな価格でMCカートリッジが買えてしまいました。
ま、価格相応の音質なら意味ないんですけど、そこはやっぱりダイナベクターです。
素晴らしい音を聴かせてくれました。

本体構造は樹脂を多用した頼りない感じなんですが、
意外や意外、低域がかなりイケてます。
試聴盤はボブジェームスの&アール・クルーの「ONE ON ONE」。
ハービー・メイソンのべードラ&タムの量感が凄い!
一見頼りなげに見える本体部ですが、
ガラス繊維混入樹脂採用で高剛性設計との事。
低音モリモリは、設計時からキッチリと計算されての事かな?

一方、ハイの延びはそこそこですね。定価を考えてみても、
そこまで要求するのは酷かも・・・
しかし、歪みっぽさは少なくて、透明感ある高域と言えますね。
ムク楕円針採用らしい、さわやかな音色です。

で、中域もなかなかに充実しています。
アール・クルーの、サムピッキングによるギターの立ち上がりもしっかり再生、
ギターの「木」の感じも良く出てます。響きが暖かい感じです。

全体に、音楽を楽しめる暖色系の音色といえますね。今夜もやや文学的表現が
過ぎますが、何となくそういう感じ、ということで・・・


で、普通はこれでおしまいなんですが、
これだけでは終わらないのが「ボロンのお部屋」です!
青い色の樹脂カバー、これがなんともジャマくさい・・・


取っちゃえ!えいっ!




取れました。


薄〜いスチロール樹脂製とおもわれるこのカバーですが、
指先で触れるとなにやらカサカサと安っぽい響きが・・・
どうも共振しやすそうです・・・

外しただけで、かなり音変わりそうですね。
輸入カートリッジ等では、初めからカバーなしで売っている製品も多いですが、
これって、いわゆる「必要悪」なのかもしれません。
コイル引き出し線や磁気回路を護るために仕方なく被せられている、のだと思います。
ちなみに、このカートリッジの場合、電気的なシールドにもなっていませんね。
なにしろ樹脂カバーですから・・・
MCカートリッジはインピーダンスが低いので、シールドなしでも全然平気です。


 音はどう変わったか?

〇中高域の分解能がさらに良くなり、音場が広がったような感じ・・・
〇音一つ一つの密度が高くなった感じ・・・
〇粒立ちがはっきりした感じ・・・
〇低域は、音程がしっかり表現されて、もやつきが少なくなったような・・・
 量感はやや減ったか・・・

 と、だいぶ変わります。

簡単にカバーが外せる構造になっているのがイイですね。
まるで「外して使ってくれ」と言わんばかりに・・・
(ダイナベクターさん、済みません・・・)


なお、カバー取り外しノウハウについては、
limitedさんのご協力を得ました。いつもいつもどーもです!


19日(月)

全くパソコンって奴は、持ち主のいう事を聞かないんですよね。
先週からモニタが故障し、窮地に追い込まれてしまいましたが、
友人の遊休品モニタを譲り受けまして、なんとか画面を表示させています。
映りが、ややボヤーッとしていますが・・・
その、復活したパソコンで、久々の日記更新です。

最近、ほぼジャンク状態で入手出来たテクニクスのDDモーター、SP−15です。




キャビネットを作って、適当なトーンアームと組み合わせなければなりません。
つまりは自作プレーヤーです。オリジナリティをフルに発揮できる訳ですが、
使いやすさを考慮すると、それほど奇抜なデザインって訳にも行きませんね。
どんなプレーヤーにするか、構想を練っている間も充分に楽しいのですが、
そこで終わってしまっては何の意味もありませんね。
と言いつつも、それほど急いでいる訳ではありません。
まずはターンテーブルそのもののメンテナンスが先です。
スイッチ類の接触不良や、軸受けのオイルの拭き取り、再注油など、
外装の傷も多いし、再塗装する必要もあるかな?
やる事がいっぱいですね。先が思いやられる・・・


20日(火)

以前から気になっていたナガオカのMP型カートリッジを
入手してみました。
MP−20です。



これ、かなりロングセラーのカートリッジらしいのですが、
実物を見るのは初めてですね。使っているという人にあった事もないですし・・・
果たしてその実力は???

MP型ァ〜?? なんじゃそりゃ、って感じですね。
ムービング・パーマロイ、だそうです。
あえてIMと呼ばないのには、何か深い訳でもあるのか?
取説によりますと、
スーパー・パーマロイならではの良好な磁気特性で、
歪み感の少ない再生音を実現、だそうです。
なるほどね。

このMP−20をはじめとして、MP−30,50などにも
ボロン材によるカンチレバーが採用されています。
「ボロン」とくりゃぁ、放っておく訳にはいきません!
部屋主「ボロン」ですからね!



振動子の拡大画像です。
黒く見えているのがボロン材のカンチレバー、
その根元にはテーパー状に切削されたアルミパイプが見えますね。
いわゆる、「二重構造カンチレバー」と云えます。実効質量を小さく抑えながら
高い剛性を同時に得るという、巧みな設計です。
その、さらに根元の所には、スーパー・パーマロイ材による
パイプ状アーマチュアの一部がわずかに見えています。
(画像が見えにくくてスミマセン!)

カンチレバーとダイヤモンドチップの接合部は
カンチレバーの先端を斜めに削った所に
チップを乗せる形で接着しているようです。
チップの大部分は接着剤で隠れておりまして、
唯一、音溝との接触面付近のみを確認できる程度に
しっかりと接合してありますね。
これなら、滅多な事ではチップ落ちしたりはしないでしょうね。

さて、肝心の音はといいますと・・・
ははーん、やはりボロンカンチレバー特有の癖がありますね。
まず、盤に針を落とした時のパルスノイズが静かです。
パチッ、ではなく、フッ、という感じです。
205CMK4もそうですし、チタンやベリリウムなどでは
聴くことの出来ない音(ノイズ)ですね。
で、高域の繊細感はやはり優れています。まさに「ボロン的」高音ですが、
量的にはかなりおとなしい部類ですので、
「切れ」を求める方には向かないかな、とも感じました。
ボーカルものにも合います。無声音がきつくなりませんし、
ベルベットボイスもハスキーボイスも、しっかりと歌い分けてくれますね。

ただ・・・
低音が膨らみ気味で、ボワボワという感じを受けます。
国産MMにありがちな傾向でして、
これについては、実は思い当たるフシがあります。
「共振」か?

対策も検討中です。良い結果が出ましたら
こちらで発表させていただく予定です。(またバカな事を企てている!?)


26日(月)

久々に、我が部屋にも活気があふれています。
部屋の4隅から、音楽が溢れ出してきているんです。

昔懐かしい4チャンネルステレオ方式のひとつ、
CBSとSONYが共同開発した「SQ」方式4チャンネルデコーダーを、
ワガママおやじさんからお借りしているのです。

当部屋には、以前から20数枚のSQレコードが存在していましたが、
デコーダーの入手が困難であった為に、そのまま普通のステレオレコードとして
聴くだけだったのですね。

SQ方式は、普通のステレオレコードとの互換性が高く、
全く同様の扱いが出来る、というのが当時の「売り」でしたが、
追加されたリアーの2チャンネル用として、
人工的に位相をずらした信号が大量に含まれていることから、
普通に聴いた感じでは、かなりボヤ〜ッとした音の盤が多い様ですね。
これはRM方式でもほぼ同様でした。

同じ曲で、SQ用ミックスとステレオミックスの2種類のLPを
聴き比べた事がありますが、やはり音は全然違っていまして、
どう聴いても、普通のステレオミックス盤の方が圧倒的に良いのですね。

その意味で、SQ盤をSQデコーダーに通さずに聴いていたのでは、
「宝の持ち腐れ」ではないか、と前々から思っていたのです。
同じ事はRM方式、CD−4方式にも言えます。
いわゆる、上位互換性という奴ですね。

お借りしたデコーダーはこんな格好です。
おおお、このデザイン!
1970年代初期のソニーESシリーズそのものですね!



この画像はワガママおやじさん提供です。

緑色に輝くネオン管の光が幻想的です。あれ?緑はネオンって言わないか?

この装置には、プリアンプの録音出力から2チャンネルの信号を送りこみます。
すると、出力端子には4つのチャンネルに分割された信号が出てくるのですが、
フロント用、リアー用の2台のステレオアンプを用意しておき、
それぞれのアンプの音量ツマミは、レベルプリセット用として用います。
4つのチャンネルの音量は、デコーダーに付いている
マスターボリュームツマミで行なう事になります。

<実際、この作業は結構難しいものがありまして、
前後チャンネルの音量バランスを取る作業は、
相当の修練を必要とするのでは?と感じます。
試聴盤が変わると、どうしてもリアの音量を増減したくなったりするものですね。


さて、試聴です。
以前から持っていた、ソニーSQ4チャンネル「音のカタログ」という盤です。
非売品ですが、当時、ハガキを出すとタダで送ってもらえる、
というものだったような気が・・・
いやいや、ソニーSQステレオの付属品かもしれません。
いずれにしても、中古盤屋で見つけたものです。



懐かしいCBS/SONYのセンターレーベルですが、
黄色い部分に、通常のステレオ盤とは違う、quadraphonic の表示が・・・



チェイス、アンディ・ウィリアムス、サンタナ、にしきのあきら(!)他、
B面はクラシックのサンプラーでして、ストラヴィンスキーの「春祭」とか、
ワルター・カーロスの「スイッチト・オン・バッハ」等など・・・

うーん、やはりSQデコーダーを通して聴いたSQ盤の音は、
説得力あるものでした!やっぱり、こうでなきゃね!
普通にステレオ再生したSQ盤の、音の腑抜けぶりがまさに「一変」します。
SQデコーダー、欲しいのであります・・・
SQ盤、というだけで、買うのをためらったLPがかなりありました。
当時、このデコーダーを持っていたなら・・・!


このサンプル盤には、SQ方式についての簡単な技術解説が掲載されていました。



フロント左右の信号は、従来のステレオレコード同様に
45/45方式でカットされているのですが、
リアの信号は、ヘリカル・モジュレーションと呼ばれる
再生針の螺旋状回転運動で記録されているのだそうです。


再生針は、従来のステレオ用カートリッジで充分だそうですが、
縦方向のトレース能力が怪しいものだと、
時折、妙な雑音がリアチャンネルから出て来たり・・・あれれ?
音溝が複雑なため、針圧をやや増してお使い下さい、
と表記してあるマトリックス4ch盤もよく見掛けます。
縦振動のトレース、カートリッジにとっては結構難題なんですね。


解説書裏には、しっかりとソニーSQステレオ・システムの宣伝が・・・



お、ここにもしっかりと掲載されていましたね、SQD−2050が。


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